朝、洗濯物が、きちんと畳んで置かれていた。
　旅館の主人は、私たちと荷物を鉄道駅まで送ってあげると言ってくれた。
　日本では、何も案じることはない、すべて面倒を見てくれるのだ。・・・。

　車の中で、私たちはほとんど泣きそうになっていた。
　カナシイ！（悲しい！）

　太陽は雲の間から覗いていて、また暑くなりそうだ。
　景色がゆっくりと過ぎ去ってゆく、最初は列車から、そのあとは京都に向かう高速バス。
　田んぼでは、すでに田植えが終わっている。
　シャクナゲの垣根は躊躇ためらいながら花を咲かせ始めている。

　71日間、1,170キロ、70,000語の日記・・・、
　今日は、オランダに帰るのではなくて、四国を離れて本州に向かうのだ。 　これからは、陶磁器の産地をいくつか訪れることにしている。
　だが、日記はこれで書き終えることにする。
　明日は、２ヶ所でインタビューすることになっている、忙しくなる・・・。

　ジャ　マタ　ライネン！