今朝は、四国で最初に泊まったサンルートホテル付近まで500mほどの距離を歩いて、WiFiを探しに行った。
　スターバックスや、それに似た日本の店などのフリースポットを見かけたが、 どこにもWiFiは見当たらなかった。
　何杯も（おいしい）コーヒーを飲んだ後、サンルートホテルに戻って、 ラウンジでインターネットを使わせてもらえるかどうか尋ねてみることにした。
「ワタシタチハ、モンダイヲカカエテイマス。 ソシテ、アナタガタハ、ワタシタチヲ、タスケルコトガデキマス」
　Melsは、彼ができる最上の日本語で、フロント係に言ってみた。
　うまくいった！

　その後の2時間、私たちは懸命に仕事をした。
　しかし、どれだけやっても、私はメールを送ることができなかった。
　最後の手段として、この10日間にWORDに仕上げたメールを、 MelsのiPadへ（ケーブルをつないで）コピーした。
と言うのは、Melsのはうまく動いたから。
　個々のメールについて、私は宛先と題目をタイプし直し、内容をWORDからコピーしなければならなかった。
　私は、私のネットブック（Netbook:ノート型パソコン）から、すべてのメールが、 　どういう理由かわからないのだが、消えてしまったので、もう一度書き直さねばならなかった。
・・・何故かわからない。

　10時45分になって、やっと今日のウオーキングを開始した。
　まず、半キロほど戻ってから、１８番と１９番札所に向かった。
　１９番は、今日泊まるところで、ここから約16キロの道のりだ。
　今日のコースのほとんどは、4車線で歩道のある、車通りの多い国道５５号線に沿って南に向かう道だった。
　工場地帯や、時には住宅地を通り過ぎた。
　道は、平坦で、川を渡る橋のところにだけアップダウンがあった。
　いい天気だったので、コートを脱いだ。
　右側から強い風が吹いていた。

　スーパーマーケットのベンチに腰をおろして、寿司、ヨーグルトと果物で昼食にした。
　そのあと少しして、Wifiのためにマクドナルドに入ってみたが、ここにもインターネットはなかった。
　去年は、たった１軒しか見なかったのに、今はたくさんのマクドナルドがある。
　今は、どこにあったか思い出せないケーキ屋さんと同じように、気が付かずに見落としたのだろうか？

　1時半には、眉山の南西を回る道と北東を回る道が出会う地点に到着した。

大根畑

　１８番札所への2-3キロ手前で国道５５号線から離れて、田んぼや村落を通る狭い道に入った。
　森の中を通る登り道を通って、3時半に１８番（恩山寺）に着いた。

竹林の中を行く

　お参りをすませてお寺を出ると、去年と同じように、おとぎ話に出てくるような竹藪の中の道を通って行った。
　草の中を走り回る蟻になったような気分だった。

　またミカン畑や田んぼ、農家の家などを見ながら低い峠を越えて、 小松島に向かう広い道を歩いて行くと、１９番札所（立江寺）は、家々の間に囲まれて建っていた。

　ちょうど5時過ぎに宿坊に着いたので、オツトメ（勤行）の時間に間に合った。
　ここでは、お勤めは午後に行われているようだった。
　無料の般若心経の本が配られたが、私は、アルファベットで書かれた自分の本を使った。
　お勤めのあと、素晴らしい本堂を堪能した。
　これは、お勤めに参加した人への素晴らしい贈り物であって、 お寺の最も素晴らしい場所に入ることが許されている。

　夕食の後、私は、自分たちの部屋（10畳と押入れ）で、タイプし続けた。
　ドアがノックされて、尼さん（訳者註：おそらく、ご住職の奥さん）が、
「お風呂はいかがですか？」
と言ってくれる。
　彼女は、”秘密の”プライベート・バスルームに案内してくれた。
　明日の朝も、私にだけ使わせてくれると言う。
「ドアに鍵をかけて！一緒に入るのは駄目です！」